simple

total time:59:50
contains:13tracks

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ハカン・リドボ + アレックス・ヴァン・ヒールデン "シンプル"

release date:
March 10, 2007
level:
Permanent
cat no:
PERM 001
price:
¥2,400
format:
CD
distributor:
ULTRA VYBE
150-0011東京都渋谷区東3-8-25
Phone:03.5485.2301 Fax:03.5468.7651

エレクトロニック・ミュージックとジャズの奇跡の融合。驚愕のコラボ作品。

 もしジャズが、即興音楽における研ぎすまされた感情の代名詞だとしたら、どの地点からそれは解体され、そうでなくなってしまうのだろうか? 即興演奏の断片には感情が宿っているのだろうか、コピーしたり、繰り返したり、手直しできるのだろうか? これらの事が行われた時に、オリジナルのインスピレーションを歪ませたり、また別のインスピレーションを喚起させることは可能なのだろうか?
「ジャズ」トランペットをエレクトロニック・ミュージックのプロデューサーが演奏してはどうだろうか? ある演奏者のパフォーマンスが、その即興現場の外から常にリアルタイムで外部の者によって操られ、断片化されてみては…。
もし電子音楽が、固定された移り変わりのない、反復的で感情のないものとされているのであれば、どの地点から私たちはそれを極限の不確定性、即興的なカオス状態の中で純粋に生じた反復性へと変容させることができるのだろうか?
電子音楽をあたかもジャズクラブのステージ上で演奏したように作ってみてはどうだろうか?
 本作はこれらの疑問から最高の瞬間を再発見するために、一人のエレクトロニック・プロデューサーと一人のジャズ/エレクトロニック・ミュージシャンが今までに吸収したこと全てから解放され、新たに取り組んだプロジェクトです。ALEXのトランペットをはじめとした演奏がHåkanによるポスト・エレクトロニカ的プロダクションによって加工/変調され、奇跡的にまったく新しいフォームのエレクトロニック・ジャズが誕生しました。
 ジャズの解体、不完全性の増幅、アナログとデジタルの境界のぼかし、エモーショナルな洗練を、無限の微細な断片、表現の情報量に投影した本作は、音楽の本質的な自発性を祝福するものです。
 ある意味、「ジャズは常にエレクトロニックであり、エレクトロニックは常にジャズであった」両者は共同作業においてそんな「シンプル」な答えに到達し、その答えが本作のタイトルになっています。

Hakan Lidbophoto of Hakan Lidbo

現在のエレクトロニック・プロデューサーの中でもっとも多作なアーティストのひとり。彼のスタイルは、極度の実験性を伴ったものから、ハウス、テクノ、ジャズ、ブレイクビーツ、ストレートなポップスまでに及び、とりわけポスト・テクノ、ミニマルハウス、エレクトロニカのシーンにおいては大きな影響力を持つ。世界中のレーベルから200枚近くの作品をリリースしており、また、ユーロヴィジョンのソングコンテスト、映画、コンピューターゲーム、CM等あらゆる先進的なメディアでの音楽制作にも携わっている。過去プロデューサー、リミキサーとして関わったアーティストはEnnio Morricone, Fatboy Slim, kool Keith, Midfield General, Boomfunk MCs, /Wolfgang Amadeus Mozart, Si Begg, Rechenzentrum, Andreas Tilliander等他多数。

Alex van Heerdenphoto of Alex van Heerden

南アフリカのジャズ/エレクトロニック/エスニックミュージシャン。軍事強制義務から逃れるために10代の頃からトランペットを学校のマーチングバンドで始めた。その後、地元Port Elizabethのタウンシップ(非白人地区)でジャズを演奏し始めた。 タウンシップ/ケープタウンジャズの伝統に導かれながらも、Robbie Jansen, Winston Mankunku, Hilton Schilder そしてMac McKenzieなど地元の偉人達のバンドでプレイ。2002年に電子音楽に魅了され、ハカンを始め、スウェーデンのプロデューサーとコラボレーションするために毎年ストックホルムを訪れた。彼の音楽的焦点はスカンディナビアのミニマルな電子音楽を、彼の故郷である南アフリカの豊潤、オーガニック、ワイルドなリズム、質感と結びつけることである。近年は電子音楽の可能性に強く傾倒していると語る。